高周波熱処理・真空熱処理・表面改質・切削加工・研磨・歪矯正の三洋電子株式会社。

愛知県小牧市。焼入れ・熱処理加工に関わる様々なお困りごとを、「三洋電子株式会社」が解決いたします。焼入れ・熱処理で起こりがちな、歪み・変寸・溶損・割れ・摩耗・曲げ・変形などやお客様の悩みの「コストダウン」「小ロット対応」「スピード対応」「設計段階からのVE」「歪矯正」など様々なお困りごとにお答えします。

三洋電子株式会社

よくある御質問

一般的な御質問

SS400は焼入れ出来ますか?

SS400は最も流通量の多い鋼材で入手性も良く、機械部品でも多用されていますが、炭素量が少なく前処理も行われていないので、焼入処理には向きません。鉄鋼材料における焼入の基本は炭素量であり、炭素量がしっかりと規定された、焼入を前提とした鋼材を選定して下さい。

SS400でも浸炭焼入ならできるの?

SS400は低炭素鋼で、浸炭焼入ならできそうですが、リムド鋼であり、あらゆる熱処理に対して不向きであると言えます。熱処理を前提とする部品を設計する場合は材料選定から慎重に行う必要があります。

S45Cの部品で一番いい焼入方法は?

「一番いい」とは使用状況によって変化します。とにかく硬くしたいのか、強度を求めているのか、部品が使用される温度がどれくらいか....要求スペックの主眼がどこにあるのかによって最適な熱処理方法は変ってきますし、そもそも材料選定から見直さなければならない可能性もあります。S45Cは機械構造用鋼で、本来は強度(降伏点)を要求される場面で使用される鋼材です 。

SK3の部品なんだけど、どんな焼入をすればいいか判らない

一言で"焼入"と言っても、加熱・冷却方法の違いにより色々な処理方法が存在します。SK3(SK105)の場合、治具や工具、スライドシャフト、バネ、刃物などの用途が考えられますが、これらの用途によって最適な処理方法が若干違ってきます。また使用環境(特に使用温度)によって焼戻温度が決まりますので、この場合は硬さが副次的なものになってしまいます。また後工程で仕上加工があるかないかによってもスケール(黒皮)を許すかどうか、仕上加工の余肉がどれくらいあるのかなどで、コストとの兼合いにより処理方法を選ぶことができます。このように用途や使用温度なども熱処理設計において重要な要素なので、これらの情報も添えてご相談下さい。

図面に熱処理仕様を盛込みたい

検索仕上げにする面には加工記号で"G"と記入しますよね。メッキする場合は注釈欄に"Ep-Fe/Ni5b"などと書くのではないでしょうか。熱処理にも記号があって、例えば「油焼入後に焼戻をする」のであれば"HQO-HT"と書くのですが、あまり一般的でないような感があります。日本語で"焼入焼戻 HRC35~40"などと書くだけで済ませる場合もありますし、他に引張強度で表記する場合や、硬化層深さなどの仕様が決められているもの、熱処理温度や処理時間にまで言及したものなど、図面上の表記方法は様々です(特に量産品になると、当然ながら制約事項は増える傾向です)。どこまでを図面に盛込むべきかは熱処理をする製品の用途によってくるでしょう。

熱処理方法に関するもの

図面指示硬度が低めなのでヤキを甘くして欲しい

確かに焼入温度や冷却条件により焼入硬さは変化しますが、これを意図的に行って硬さを上下させるというのは、内部組織の問題や再現性の面からも邪道であると言えます。焼入では常に最良の条件を狙い、要求硬さが焼入硬さより相当に低いなら、焼戻温度を高くして硬さ調整しなければなりません。熱処理加工業者側には「ワザとヤキを甘くする」という概念は存在しません。

部分的に硬くしたい

製品の用途や工程設計によっては「摺動面だけ硬くして、裏面は後工程があるので軟らかいままにしたい」「ピンの先端は耐摩耗性を必要とするが、全体焼入では折れてしまいそう」などの理由により"表面だけ"とか"端面だけ"などの部分焼入を要する場面もあります。弊社では高周波加熱による表面焼入や部分焼入を得意としておりますので、是非ご相談下さい。

硬ければいいから焼戻し要らないや。

納期もないし 焼戻しを「硬くなった製品の硬さを調整する操作」だと思っている方が少なくありません。焼戻しの本来の目的は、調質においては「焼入れによって固溶した炭素を炭化物として微細析出させ、強度の高い状態にする」ことであり、工具などの耐摩耗用途においては「焼入による変態応力を緩和する」ことです。焼入れしたままの状態は、確かに硬さはありますが内部応力が大きく、耐摩耗性を要するシーンで使っていると却って摩耗量が大きくなります。低温焼戻しで内部応力は半減し、硬さはやや落ちるものの、耐摩耗性においては焼入れのままよりよい結果が得られます。また置割れや研削割れなど、熱処理後に起こる様々なトラブルの原因として焼戻し工程がキチッとされていなかったという事例が少なくありません。熱処理業者は「焼戻しをしない状態で出荷する」ということは基本的にありません。焼入れと焼戻しはセットの作業であり、2つで一つと考えて下さい。