研磨・研削(平面研削・円筒研削・内面研削)愛知県小牧市|三洋電子株式会社

愛知県小牧市。焼入れ・熱処理加工・高周波熱処理・真空熱処理・研削・研磨・歪矯正に関わる様々なお困りごとを、「三洋電子株式会社」が解決いたします。焼入れ・熱処理で起こりがちな、歪み・変寸・溶損・割れ・摩耗・曲げ・変形などやお客様の悩みの「コストダウン」「小ロット対応」「スピード対応」「設計段階からのVE」「歪矯正」など様々なお困りごとにお答えします。

三洋電子株式会社

高精度な研削加工

研削加工(Grinding)は、高速回転している砥石で加工物の表面を削り、仕上げる加工です。
研削工具になる砥石は硬い材料の砥粒を結合剤で結合されたものです。
砥石を使用することで、焼入れされて硬くなり、切削工具では加工できない加工物の仕上げ加工が可能になることから、研削は焼入れ後の仕上げ加工に利用されることが多くあります。
また、切削抵抗に比べて研削抵抗は小さいので製品の変形も少なく、1回転当りの削り代も小さいので高い精度の仕上げ加工が可能になります。
熱処理された品物に関わらず、様々な種類の材料の研削をいたしますので、詳細についてはお問合せください。
3つの研削加工で対応 title03 title02 title01

01平面研削とは

平面研削
研削砥石を用いて工作物の平面を削り取る加工方法です。主にワークの厚みを精度よく仕上げたり、高い精度で平面度を出したり両面の平行度を出したりする事ができます。
テーブル往復運動
円形回転運動
平面研削の作業方法
① マグネット保持での研削
平面研削では、最も多く行っている方法です。
マグネットチャックになっているテーブルにワークを固定し研削を行います。
② バイス固定での研削
テーブルに安定して固定できないワークや、マグネットチャックでの研削で反り曲がり歪みなどがとれないワークに使用します。
③ 専用治具を使用した研削
円筒状のワークにフラット面を作るのに使用します。
④ 傾斜マグネットを使用した研削
傾斜形状を研削する時や異形形状でテーブルに付けて
研削できないワークに使用します。
⑤ 三つ爪チャックを利用しての研削
円筒形状で、テーブルの接地面が少なく研削時に負荷。
設備仕様

●OKAMOTO PSG63SA   W600×D300×H250
●KURODA GS-DHFA  W600×D300×H250
小物や精密平面研削で使用します。アルミ、銅、高硬度材など様々な材質に対応可能です。
仕様が同等の2台で対応ができます。

 

●OKAMOTO PSG155DX   W1500×D500×H400
大物の研削で使用します。数量の多いものは一度に研削できます。SKD11などの高硬度材にも対応可能です。

02円筒研削とは

円筒研削
円筒研削は、円筒状の工作物の外周を研削する加工です。工作物は両端のセンタで支持され、回し金等を用いて回転運動が与えられます。砥石は高速回転し、砥石を工作物の外周に当てることによって研削を行います。円筒研削には、砥石を工作物の軸方向に移動させながら研削を行うトラバース研削、砥石を工作物の軸方向に移動させることなく研削を行うプランジ研削があります。
トラバース研削
プランジ研削
円筒研削の作業方法
① 両センター基準での研削
円筒研削では、最も多く行っている方法です。
軸の両端面にセンター穴を設けて、センター基準で製品を回転させて研削を行います。
② チャック把持での研削
長さが短く、内径がセンター受けできない大きさの穴があいているものなどは、外径あるいは内径をチャックで把持して研削をすることがあります。
③ マグネット保持での研削
肉厚が薄くチャック把持をすると変形しやすい製品や、チャック把持よりも端面保持の方がワーク姿勢が安定しやすい製品などは、マグネットに貼り付けて研削をします。
④ 専用治具を製作して研削(事例1)
センター穴を設けられない端に専用の治具を取付けて、その治具にセンター穴を加工し、両センター基準で外径
研削を行います。
⑤ 専用治具を製作して研削(事例2)
偏芯した部分を研削するために、偏芯を補正する治具を製作して両端に取付けて研削をします。
設備仕様

●JTEKT GE4Pi-100   Φ300×1000(CNC汎用)工作物許容重量150kg

小物から1000mmまでの研削ができます。アルミ、銅、高硬度材の研削にも対応可能です。


●JTEKT GP4Pi-50Ⅱ  Φ300×450(CNC汎用)
チャック、マグネットチャックの使用でセンター穴無しの製品も研削できます。
主軸が90°まで振れるので、様々なテーパー角度に対応できます。

 

●TOYODA  Φ220×300(汎用)
小物の円筒研削に使用します。

03内面研削とは

内面研削
内面研削とは、工作物の穴の内周面を研削する加工です。回転させた工作物の穴に、高速回転させた砥石を挿入して研削します。工作物の固定方法はチャック爪で把持する方法と、マグネットで固定する方法があります。また、内面研削で加工ができる穴形状はストレートの貫通穴、止まり穴、段加工やテーパー加工などがあります。
研削方法はトラバース研削とプランジ研削の主に2種類あります。
またワーク穴と端面の直角度が必要な場合は、穴と同時にワンチャックで端面研削を内面研削盤で行うこともあります。
テーパ研削
テーパ研削
段付加工
段付加工
内面研削の作業方法
① 3つ爪チャック把持での研削
内径研削では多くの場合は3つ爪チャックで製品を把持します。外径あるいは内径の丸い部分を3つ爪のチャックで把持して内径の研削を行います。
② 4つ爪チャック把持での研削
写真のように外径が丸くない製品の内径を研削仕上げする場合には、4つ爪チャックを使用して製品を把持して研削を行います。
③ 内径テーパ研削
製品を傾けて研削。
内径のテーパはチャックを傾けて研削します。
④ 振れ止め使用による研削
全長が長く、研削箇所がチャッキング箇所より遠い場合に、振れ止めを利用して研削を行います。
⑤ 面板利用の研削
リング形状で薄肉の製品の場合に、面板を利用して研削します。
設備仕様

●科学計器 GIS~200SH   Φ加工可能径 Φ3〜Φ200 加工可穴長さL=160 最大チャック径Φ260

ストレート穴、テーパー穴、偏芯した穴が研削できます。偏芯量の大きいものはご相談ください。

内面研削

研削・切削加工をはじめ、図面1枚で完品対応が可能です。

熱処理と一括で手配でき、コスト、納期で強みを発揮します。

研削の種類

JISでは、加工方法記号として、JIS B 0122 に下記の加工方法が規定されています。
加工方法 記号 参考
円筒研削 GE External Cylindrical Grinding
内面研削 GI Internal Grinding
平面研削 GS Surface Grinding
心無し研削 GCL Centreless Grinding
倣い研削 GCO Copy Grinding
ベルト研削 GBL Belt Grinding
ねじ研削 GT Thread Grinding
歯車研削 GT Gear Grinding (Toothed Wheel Grinding)
センタ穴研削 GCN Centre Grinding
研削切断 GCT Cut Off Grinding
ラッピング GL Lapping
ホーニング GH Horning
超仕上げ GSP Super Finishing
このうち、下から3項(ラッピング、ホーニング、超仕上げ)については、「研磨工程」と称せられることが多いです。
当社で行っている研削は、上から3項の円筒研削、内面研削、平面研削 になります。
その他の研削についてご依頼いただいた場合には、協力会社に協力を得て研削を行い、検査してお渡しすることができます。

研削加工

素材 加工方法
切削加工 研削加工
旋盤 フライス マシニング 平面研磨 内径研磨 外径研磨
炭素鋼 S45C〜S55C、SCM415〜SCM440
特殊鋼 SKH、SKD、SKS、SKT、SUJ
ステンレス鋼 SUS303、SUS304
SUS420J2、SUS430、SUS440C
焼結合金 各種
銅材 C系各種
アルミニウム材 A系各種
鋳物/
ダイキャスト
銅系(CuC各種、YBsC、BC各種、PBC、AlBC、SzBC 等)亜鉛系 (DC各種、ZDC各種 等)アルミ系 (AC各種、ADC各種 等)等全般
その他 ソフトフェライト
全加工・複合加工

 




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